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ICUで治療を受けていたCOVID-19患者たちが現在退院し始めています。COVID-19患者の多くがICU退室後に身体的、認知的、心理的問題を抱えることが既に明らかになっています(PICS:集中治療後症候群とも呼ばれています)。新たな肺疾患が発生しており、当社では暫定的に「コロナ閉塞性肺疾患(COLD)」と呼称しています(6)。
PICSの一因として考えられる事は、COVID-19患者が集中治療を受ける期間の長さです。ICUでの救急治療を必要とする他の患者との比較において、COVID-19患者のICU滞在は有意に長い期間にわたります。COVID-19以外の患者のICU滞在期間の平均が10日間であるのに対して、COVID-19患者の場合は平均23日間に及びます(11)。
集中治療に関連した症状は、長期にわたる日常生活機能の制限、そして生活の質の低下に繋がり得ます。PICSの長期的影響として、集中治療を経験した人々の60%が1年後に身体的愁訴を示しています(38)。着替えや洗い物といった日常活動を独力で行うことができなくなってしまう人たちもいるほどなのです。
従って、COVID-19による入院患者には退院後に集中的な理学療法カウンセリングが必要となります(12)。こうした人々には、COPDなどの肺疾患患者の支援を専門とする理学療法士によるガイダンスが非常に有用となります。
KNGF(オランダ理学療法学会)が、先日(2020年4月11日)、退院後及び自宅療養で回復済みのCOVID-19患者向けの理学療法の推奨項目を発表しました(22)。理学療法的リハビリテーションを目的として、医師が、こうした患者たちをプライマリ・ケア機関に紹介し始めていることはご存知の通りです。
エンラフ・ノニウス社の機器の導入により、COVID-19患者の適切な治療、さらには、慣れ親しんだ生活環境への復帰を促すのに必要な知見と治療上のオプションを得ることができます。
ICU退室後の新型コロナから回復中のCOVID-19患者は1つ以上の身体的、認知的、心理的愁訴を示すと見込まれています(24):
COVID-19患者の身体的愁訴(筋力低下、関節痛、肺機能低下、持久力低下)は不動・不活動の程度と期間、そして、人工呼吸器使用期間に左右されると考えられます。
クリティカル・ケアと早期の筋刺激の利点について
ポスト・クリティカル・ケアとアクティブ・リハビリテーション
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