取材  2026.01
病院

[Wellness Report] 多機能を生かして治療のバリエーション増。視覚化されたフィードバックでモチベーション向上も

産業医科大学病院 様

物理療法機器 IVES Pro
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上肢だけでなく、下肢のリハビリテーションにも使用範囲を拡大

佐伯先生:当病院ではもともと電気生理学的なアプローチを得意としており、以前から旧IVESを使用していました。IVES Proは筋電計の機能追加やチャンネル数の増加など、より使いやすくなったということで導入を決めました。主に脳卒中による片麻痺の患者様、中等度麻痺の方を中心に、軽度の麻痺の方まで急性期入院や通院中の慢性期の患者様に対して使用しています。当初は上肢のみでの使用でしたが、現在は下肢にも使っています。

 

 

下垂足の患者様の歩行練習をさまざまなモードでサポート

寒竹先生:主に急性期の脳卒中患者様、特に片麻痺があり、下垂足で歩行障害やつまずきやすいといった症状の方の下肢リハビリテーションに使用しています。前脛骨筋と総腓骨神経に電極を貼って電気刺激するという使い方が多いです。自分で足首を動かせる方には「パワーアシストモード」、足首を上げにくい重度の運動麻痺がある方にはフットセンサーを使った「センサートリガーモード」で歩行練習をおこないます。また、起立練習では「外部アシストモード」を使うことも。片麻痺の患者様の、非麻痺側の大腿四頭筋に筋電を検出できる電極を、麻痺側には内側広筋と大腿直筋に電極を貼り、非麻痺側の筋活動に合わせて麻痺側も同様に左右対称の運動ができるようサポートします。長期的に訓練をおこなうことにより、患者様ご自身でさまざまな変化を感じながら、前向きにリハビリテーションに取り組んでいただいていると思います。

 

 

肩や手首、指などの上肢には急性期から慢性期まで幅広く使用

 

濵田先生:脳卒中による片麻痺の患者様や、頸椎症の手術後など整形疾患の患者様の上肢リハビリテーションに急性期から慢性期まで幅広く使用しています。急性期の脳卒中患者様で、亜脱臼により肩が下がっている方に対してはNMESモードで肩の周囲に電気刺激を与えて筋収縮を促し、正しい位置に戻すアプローチをおこないます。症状が安定してからは、パワーアシストモードで指を伸ばしたり手首を上げたりする訓練を。慢性期の指の伸展や屈曲がしにくい患者様に対してもパワーアシストモードを使用して運動をサポートしています。肩が上がらない、肘の曲がりが悪いといった上肢の筋力低下が見られる方には、肩に電極を貼って筋の収縮を促す運動に用います。

 

 

 

わかりやすい画面表示を見ながらの訓練で患者様のモチベーションアップ

 

寒竹先生:IVES Proは画面が見やすいのもいいですね。パワーアシストモードのグラフ表示など、視覚的・聴覚的なフィードバックを通じて患者様が自身の筋活動を把握しながら訓練に取り組むことができるので、運動学習の促進に役立ちます。
濵田先生:認知面がしっかりされている患者様には、セラピストが「時々、見てくださいね」と声をかけてグラフを見るように促しています。手の動きだけでなく筋活動を視覚的に確認できるため、患者様が「できている」と実感しやすくモチベーション向上に繋がっています。

▼プロフィール

産業医科大学病院 様

□ 施設概要
1979年7月開設。22の診療科、664床を有する急性期病院。特定機能病院にも指定されている北九州医療圏の中核病院。地域医療の要としての役割と、大学の設立趣意に基づく産業医学の発展・産業医の養成という使命を併せ持つ。
□ スタッフ数
<リハビリテーション科・リハビリテーション部>
○医師14名(うち、リハビリテーション科専門医7名)
○理学療法士25名 ○作業療法士10名
○言語聴覚士4名

福岡県北九州市
産業医科大学病院
https://www.uoeh-u.ac.jp
[2026年1月]

教授 佐伯 覚 先生(医学部 リハビリテーション医学講座)

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寒竹啓太 先生(理学療法士)

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濵田 学 先生(作業療法士)

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